勝利には決定的・実質的・僅差の3つのレベルがあり、引き分けもあります。どちらかが自動的勝利を成立させたり、所有する領域がひとつもなくなったりしない限り、そのシナリオの最終ターンでゲームは終了します。ゲームの結果は勝利レベルとして表示されます。プレイヤーは終了時のマップの状態を閲覧することもできます。
勝敗は枢軸と連合のそれぞれの勝利ポイントにもとづきます。勝利ポイントは生産レベルと戦略ポイントの合計です。
(中略)
各列強の生産レベルはその時領内に所有する工場と産出する資源により決定される潜在的生産ポイントです; 1つの工場(工場倍率を適用)と1つの産出資源(備蓄資源ではない)で1潜在的生産ポイントが形成されます。工場や資源にダメージを負っているときはそれぞれもとの半分として換算します(各領域において端数切り捨て)。破壊されている資源と工場は0です。中立国の産出資源は"寄り"や"支持"であれば換算します。中立国の工場は"支持"であれば換算します。
いずれにしても資源産出地から工場へはリンクが張られていなければならず、友好中立国のものについても同様です。敵に占領されている領域は換算しません。
たとえその陣営においてすべての資源や工場を占領・破壊されていても、勝利ポイント計算においては最低1生産ポイントが計上されます。
戦略ポイントを得るには二つの方法があります。もっとも基本的な方法は領有しているマップ上で数字がついている領域を支配下に置くことです。
戦略ポイントを得るにはもう一つ方法があります。枢軸国がヴィクトリアを領有していないときに、ニュージーランドを枢軸軍の航空ユニットが航続距離圏内に収めていれば、枢軸国は戦略ポイントを1得られます(米豪分断)。このとき航空ユニットは自勢力の陸地にいるか、艦載機であれば空母に着艦していなくてはいけません。ただし5ユニット以上がニュージーランドを圏内に入れたとしても、得られる戦略ポイントは4ポイントが限度です。このとき得られたポイントはマップ上に航空機のシンボルと共に表示されます。
キャンペーン・各シナリオいずれにおいても、枢軸軍の勝利ポイントが78ポイント以上に達した状態で西側連合軍のターンを終えると、自動的勝利となります。これが起こるとゲームは終了し、枢軸軍の決定的勝利となります。気をつけなくてはいけないのは瞬間的に78ポイント以上になるのではなく、西側連合ターン終了時に78ポイント以上である必要があることです。
自動的勝利後にプレイヤーはゲームを継続するか選択することができます。継続を選択した場合は自動的勝利が取り消されます。
自動的勝利が成立しなかった場合、どちらか一方の領域がひとつもなくなるか、枢軸国すべてが降伏するか、1946年秋ターンまで続きます(シナリオ4は1946年春まで、シナリオ5は1948年秋まで)。その場合、勝利はドイツ・日本の両方が降伏した時期によって決定されます。
すべてのキャンペーンとシナリオ1~3 | |
連合軍決定的勝利 | 1945年夏ターンまでに枢軸が降伏 |
連合軍実質的勝利 | 1945年秋ターンに枢軸が降伏 |
連合軍僅差勝利 | 1946年冬ターンに枢軸が降伏 |
引き分け | 1946年春ターンに枢軸が降伏 |
枢軸軍僅差勝利 | 1946年夏ターンに枢軸が降伏 |
枢軸軍実質的勝利 | 1946年秋ターンに枢軸が降伏 |
枢軸軍決定的勝利 | 1946年秋ターン終了時でも枢軸が降伏していない |
シナリオ4 | |
連合軍決定的勝利 | 1945年冬ターンまでに枢軸が降伏 |
連合軍実質的勝利 | 1945年春ターンに枢軸が降伏 |
連合軍僅差勝利 | 1945年夏ターンに枢軸が降伏 |
引き分け | 1945年秋ターンに枢軸が降伏 |
枢軸軍僅差勝利 | 1946年冬ターンに枢軸が降伏 |
枢軸軍実質的勝利 | 1946年春ターンに枢軸が降伏 |
枢軸軍決定的勝利 | 1946年春ターン終了時でも枢軸が降伏していない |
キャンペーンとシナリオ1~3までは枢軸軍の最大勝利ポイントによって勝利レベルが変更になります。枢軸軍が一度でも72ポイントを越えていれば、勝利条件がひとつずつ枢軸有利にシフトします(例えば連合の実質的勝利であれば僅差勝利に、引き分けであれば枢軸の僅差勝利になります)。逆に枢軸軍がまったく67ポイントに到達できないでいれば、勝利条件がひとつずつ連合有利にシフトします。これら枢軸軍にとって重要なポイントは、戦略マップ(F9キー)において枢軸の最大ポイントの右にカッコで表示されています。通常は(67/72/78)ですが、自動勝利をオフにしている場合は(67/72/0)です。
(編注:この勝利条件はA World Dividedのものです。無印だと条件がだいぶ違うようです)
枢軸を駆逐したあとソビエト連邦と西側連合国との間で戦争が勃発したと仮定してゲームを続行できます。シナリオ5をのぞいて枢軸軍が降伏するとゲームを続行するか選択できます。(中略)続行を選択すると、次のソ連ターンから開始します。もはやソ連は連合国の一員ではなく、西側連合国と戦争状態に入っています。中国は中立国となります。すべての中立国は均衡中立国になります。勝利条件なども含めてシナリオ5も同一です。この選択はソ連と西側連合が別プレイヤーであることを前提にしています(人間とAI、あるいは両方とも人間プレイヤー)。
シナリオ5(東西対決)と戦後のゲーム続行において、各領域の戦略ポイントが変更になっています。
(中略)
ゲームは1948年冬に終了します。
西側連合ターン終了時にソ連の戦略ポイントが25ポイント以上である場合、ソ連の自動的(決定的)勝利となります。
ソ連ターン終了時に西側連合の戦略ポイントが25ポイント以上である場合、西側連合の自動的(決定的)勝利となります。
1948年冬終了時において、西側連合の戦略ポイントが22ポイント以上であれば西側連合の僅差勝利になります。
ソ連が15ポイント以上であればソ連の僅差勝利になります。
いずれでもなければ引き分けです。
戦略マップにソ連の最大勝利ポイントが表示されますが、勝利条件に影響しません。生産レベル表示も0となり、勝利に影響しません。
(省略)
(省略)
ゲーム終了時、両陣営はゲームスコアを獲得します。スコアは勝利レベル、難易度、プレイしたターン数、ダメージを受けたり破壊されたユニットに必要な生産コスト(敵味方両方)、ゲーム終了時に所有する工場・資源・領域によってつけられます。スコアは高ければ高いほどよい成績です。