ア・ワールド・デバイデッドを最初にプレイするときは、上級補給ルールをオフにしておくことをおすすめします。列強との戦争において補給の管理は複雑で、いくらかゲームを進めてマップでのユニットのを動かし方の感覚を学んでからの方がよいでしょう。
ゲームを開始するとき3つの補給ルールを選ぶことができます。
物資がなければユニットは動くことも攻撃することもできません。
上級補給ルール下では補給ユニットを操作することができます。マップ上でトラックのアイコンで表示されます。1つのトラックで1つの補給物資を表します。ただし生産画面で物資を生産したときは1つのトラックで5つの物資を表します。これは標準補給ルールでも同じです。
補給ユニットは他のユニットと同じようにマップ上を動かすことができますが、例外として敵の領域には動かせません。しかし連合国・枢軸国同士であれば他の列強に送りこむことができ、物資はその列強のものになります(上級補給ルールにおいてはこれがレンドリース扱いになります)。補給ユニットは味方の領域内にしか存在できません。敵領域の奥深くに侵攻するために、補給ユニットを最前線の後方に配置しておくことは重要です。
輸送船団・潜水艦・補給ユニットは移動するのに補給物資を必要としませんが、それ以外のユニットは戦術移動をするときに補給ポイントがいります(戦略移動は必要としません)。標準補給ルールではマップ外に備蓄された補給物資をそのまま使用します。上級補給ルールでは、次のシステムに従って使用されます。
利用できる補給物資がなければ移動することはできません。
一度補給されれば、そのユニットは同じプレイヤーの次のターンまで補給済状態を維持します。
(編注: 移動と攻撃で別々に補給が必要になることはありません(潜水艦は特殊)。移動時に物資を消費すれば補給済状態となり、攻撃時に補給物資は消費しません)
戦闘に入るときにそのユニットがまだ未補給であるときは、補給物資が使用されます(編注:ターン開始時にすでに敵と接触しているときや、敵ターン時に戦闘を仕掛けられたときなど。補給できずに戦闘に入ったときはペナルティがかかります)。未補給のユニットでも(魚雷が残っていない潜水艦も)臨機射撃では補給を必要としません(戦闘の未補給ペナルティなしで攻撃できます)。輸送船団と潜水艦は戦闘において常に補給済状態と見なされます。
機甲ユニットは2以上移動するときか、未舗装領域に移動するときか、2重線の境界を超えるときに、1つ追加で補給物資を消費します。最初にもといた領域の補給ポイントが使用されます。
水上艦ユニットは5移動ポイントまでであれば、1補給ポイントだけ消費します。しかしそれより遠くへ移動する場合は7.1.6?に表記されている通り、追加で補給ポイントが必要です。
潜水艦は移動に補給を必要としません。潜水艦は敵艦隊を攻撃するときに魚雷を使用し、潜行中は魚雷を補充するために補給を試みます。潜水艦は積載している魚雷が満載時の半分以下になると移動時に可能であれば補給ポイントを1消費して自動的に満載し直します。同じ領域か隣接地の補給ポイントが使用されます。
艦載機は母艦から発進するときや攻撃するときに補給ポイントを消費します。補給物資は空母がターン開始時にいた領域や今いる領域または隣接地から、艦載機が移動するときに消費されます。
ソビエト連邦と西側連合国は中立国を攻撃するときに補給物資を必要とします。ソ連は宣戦布告時に5補給ポイント、西側連合は10ポイント消費します(これは連合国が中立国を攻撃するときに必要な政治コストを表現しています)。
これによりプレイヤーの各領域の防衛やパルチザン退治を補助します。
上記ルールによりパルチザンと味方の歩兵系ユニットの両方がいる領域には2ポイントが配給されることになります。必要な物資が領域にないときのみ、この領域補給がなされます。
標準補給ルール時には、以下の条件で補給ポイントを味方列強に直接渡すことができます:
(中略)
上級補給ルールでは補給ユニットを相手の領域の中まで運ぶことができます。そうするとただちにその補給ユニットは相手国のものになり、キャンセルすることはできません。
このゲームオプションを選択すると、あらゆる行動において補給物資を必要としなくなります。つまり補給ユニットを生産する意味がなくなります。このゲームは補給を必要とする前提でデザインされているので、ゲームバランスを損なう恐れがあります。このゲームを初めてプレイする人にのみ、このオプションの使用を推奨します。